こんにちは!原田歯科です
歯を失う事が全身疾患の引き金になるという事をご存知ですか?
◎生活習慣病と歯
日本人の死亡原因の6割である生活習慣病ですが、バランスの取れた食事によって、予防改善する事が出来ます。けれども歯が悪いと食べられない食べ物が出てきてしまいます。また、食事の楽しみも失われてしまいます。
!壮年期は早食い・過食による肥満に注意!
歯周病で歯がぐらついて痛いから・・・
噛みにくいから・・・
と、柔らかい物ばかりあまり噛まずに食べていませんか?
きちんと噛まないと満腹中枢が刺激されず、いつまでも食べてしまい、肥満の原因となります。
!高齢期 は少食・偏食による低栄養に注意!
入れ歯が合わない・・・
顎の力が弱くて噛めない、食べれない・・・
食べれるものが限られて、毎回同じ様な食事になっていませんか?
それでは栄養状態が悪くなる一方です。
症例として、「歯を失った事で食が細くなり、毎食同じようなメニューだったのが、インプラントを入れてからは食事を楽しめる様になった。減ってしまった体重も戻ってきた!」という患者様がおられました。
よく噛めないままでは、全身状態に気を付けていても効果は上りません。
全身状態を良好に保つには、まずよく噛める事が必要です。
また、家族や友人と楽しく食事をする事は、精神的にも良い状態を得られます。
◎歯は身体のバランスを支えている
スポーツ選手は集中する時、しっかり歯を噛みしめています。
噛み合わせが悪かったり、痛む歯をかばう様にしていると、全身のバランスが崩れてしまいます。
入れ歯の場合だと、3割程度の力でしか噛めないと言われています。
奥歯で噛みしめられない人は、片脚立が出来ないなどの、運動機能が低下しやすい事がわかっています。
しかし、逆を言えば、奥歯をしっかり噛みしめられる様になれば、運動機能は回復するという事です。
インプラント治療をして、きちんと噛み合わせる様になってから、杖がいらなくなった患者様もおられます。
身体のバランスが取れるということは、転倒による怪我の危険性が下がるという事にも繋がります。
自由に外出ができる、自立した生活が出来るという事は、生活を楽しむことが出来るという事です。
◎糖尿病と歯周病
前回のブログで触れた様に、糖尿病と歯周病には深い関係があります。歯周病の治療をすることで、糖尿病の数値が改善されます。
◎肺炎
高齢者の場合、直接の死因は肺炎である事が多いです。飲み込む機能も衰えていますので、誤嚥をしてしまいます。その上に、お口の中が不衛生だと、細菌を一緒に誤嚥してしまい、肺炎に繋がります。
◎認知症
近年の研究で、残っている歯が少なくなると脳も委縮し、脳機能が低下すると報告されています。
なんと、ガムを噛む事で脳の血流が28%も増加し、脳の運動視野・感覚野・補足運動野など、脳の様々な範囲が活性化されます。
しかし、総入れ歯の人たちは活性化の範囲が不明瞭でした。
一方、入れ歯からインプラントに移行した人たちは、健康な歯の人達とほぼ同じような脳の状態が見られたのです。
つまり、認知症の予防の為には、ガムを支障なく噛める様な状態を保っておくことが重要なのです。
この様に、歯のトラブルは全身のトラブルと関わっています
まれに「歯科医師がインプラントを勧めるのは、利益が多いからでしょ?」と言われる患者様もおられます。
しかし、噛むという行為は、食事をする度に毎回、毎日、生涯続く行為です。
1ヶ月の食事の回数が90回、1年で1000回、10年で10,000回とすると、1回の食事あたりわずか40円~50円程度ということになります。
歯科医療従事者は皆口をそろえて『インプラントは高くない!』と言います。
それは金額以上の価値を1番良く知っているからです。
利益以上に価値があるからこそ、患者様にお勧めするのです。
お問い合わせや、ご相談だけでも承ります。
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参考資料
歯の欠損から考える病気のドミノ 武田孝之・林揚春著 医歯薬出版株式会社
お口からはじめるサクセスフル エイジング FIDI
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